11月3日(月)
早朝から雨かと思われた天気も回復し、地域ふれあい探訪ツアー
『殿様もうなぎも牛馬も通った道
出雲街道歴史探訪とたたらの里奥日野
平成のふいご祭』を訪ねて
を実施することができました。
当日は米子港を出発し、出雲街道へ出かけました。
出雲街道のルートは、松江城下−出雲郷宿−安来宿−米子城下−車尾宿−溝口宿−二部宿−根雨宿−坂井原宿−新庄宿−美甘宿−勝山城下−久世宿−坪井宿−津山城下−勝間田宿−土井宿−佐用宿−三日月宿−千本宿−觜崎宿−飾西宿−姫路城下になります。
今回は、出雲街道二部宿〜根雨宿のツアーです。
まずは西伯郡伯耆町二部、二部宿の町を探索しました。
ガイドさんの説明を聞きながら、出雲街道を歩きます。
なぜ道がまっすぐかというと、道中に敵に攻め込まれないためだそうです。
そして、お殿様が泊まったとされる家屋は、当時では許されなかった門を作る
ことが許されたということで、立派な門が立っていました。
のんびりと散策をしながら進んでいくと、やがて間地(まじ)峠に到着。
二部の町中とは打って変わり、本当にお殿様の籠が通ったのかと思ってしまうほど細く険しい上りの山道。
参加者の皆様の足取りがだんだんと重くなり、口数が少なくなっていきます。
のぼりはかなり大変でしたが、やっとのことで休憩地点にたどり着いた時に用意されていたお茶とチョコレートは格別でした。
一休みした場所には、もともとはお茶屋さんがあったそうです。
記念に集合写真を一枚☆
さて、今度は峠を下り、舟場を目指します。
下っていく道の左右には、たたらの跡とされる石垣が点在していました。
途中には、カナクソ(砂鉄に含まれる不純物が熱せられ溶け出し固まったもの)が捨てられていました。
コケが生えて味のあるそれらは盆栽の飾りなどに使うのもよいとのことで、
お土産に持って帰られる方もちらほらおられました。
舟場に到着すると、大きなお屋敷『古民家沙々樹(ささき)』さんで昼食をいただきました。
長らく峠を歩いて少し疲労が見えていたみなさんも、おいしいお弁当を食べて元気回復!
ごちそうさまでした!
お弁当をいただいた後は、出雲街道根雨宿の日野郡日野町根雨の町へ。
平成のふいご祭が開催されていて、じゃぶ汁というたくさんの野菜や肉の入
った地元のお料理を食べました。
そして、今回のツアーのメインであるたたら製鉄の体験ができました。
簡易の炉の上から砂鉄を入れると、下から真っ赤な鉄が出てきました!
ふいご祭を楽しんだ後は、出雲街道根雨宿を探索です。
根雨の町も二部の町と同じく、まっすぐな道が続いていました。
写真右上の大きな門は、もともと出雲松平候が参勤交代の時の本陣前にあ
ったそうですが、約150メートルも移動してこの場所に置かれたそうで、
日野町の有形文化財になっています。
他にも、たたらで財を成した大庄屋近藤家、伯耆観音霊場第11番札所の長
傳山延暦寺(ちょうでんざんえんりゃくじ)を見ることができました。
また、たたらの楽校では、近藤家の歴史とたたら経営についてパネルや模型
が展示してあり、当時の経営哲学を学ぶことができました。
ガイドさんの説明もわかりやすく、学ぶことも多い楽しいツアーとなりました。
参加してくださった皆様、本当にありがとうございました!!