あじまろ誕生秘話 あじのまろやか甘酢漬はこうして誕生しました
小あじの高付加価値化
鳥取県境港の年間漁獲量は平成20年では10万7千トンで全国第12位。
そのうち、あじは約2万8千トンで、全体の26.5パーセントになります。これは、さばやいわし類を抜いて第一位にもなります。
このようにたくさん漁獲・水揚げされるあじですが、その中には鮮度や品質には優れているものの、お刺身や焼魚にするにはやや小ぶりのあじも大量に漁獲されます。私たちは、この小さなあじに着目。
私たちで高付加価値化し皆さんにもっとお召上がり頂いて、ふるさとの食材としてもっと輝かせたい!
その思いで取り組んだのが「あじのまろやか甘酢漬」だったのです。
目指すは「家庭の味、ほんわりとした母の味」
開発者は年期の入った主婦でありながらダイマツで包丁を握ったこともある取締役 松江修子。
漬物屋さんのきらきらときれいな大根の甘酢漬けを目にした松江は
「酢は健康にいいし、これから益々健康志向は高まると思う。魚を使ったおいしくて、健康に良い酢のものを作ろう」と決心。
そして健康とおいしいの2つをキーワードにし開発に着手。毎日のように試作品を作り試食を重ねました。
甘酢スープのダシに使う昆布を求めて北海道へ。合わせるのはかつお?しいたけ?
また、魚に合うお酢を求めて米子から岡山へ。
野菜は何を一緒に入れるのか。玉ねぎ、にんじん、唐辛子。熟成期間はどれくらい?
こうして出来上がったのが「あじのまろやか甘酢漬」です。
素材はもちろん地元境港に水揚げされる鮮度抜群のあじ。
まろやかな味わいに仕上げた甘酢スープも色々な料理に使える。
「地元の食材を使いながら、どこまでも家庭の味、母の味を追求したい」それが、開発者・松江の目指すものだったのです。
2003年(平成15年)に販売を開始した「あじのまろやか甘酢漬」は少しずつ市場に浸透し、2007年(平成19年)夏には通信販売で直接消費者の方に購入して頂く直販で大きく市場を開拓するようになりました。
それとともに商品性も世界的に高く評価され、旅客機の国際線ファースト・ビジネスクラスの機内食に採用されるまでになりました。