[指揮]ジョナサン・ノット
1962年イギリス生まれ。シューベルト、ブルックナー、マーラー、ショスタコーヴィチから現代作品に至るまで、幅広いオーケストラ音楽のレパートリーを誇る。
ドイツの歌劇場で指揮者としてのキャリアを歩みはじめ、オペラへの深い造詣はこのジャンルに的確で感動的な演奏スタイルをもたらしてきたほか、バンベルク響などのポストを経て、2012年から東京響の音楽監督、14年からはスイス・ロマンド管の音楽監督/芸術監督を務める。また、名高い現代音楽オーケストラやアンサンブルと共演し、リゲティ、ブーレーズ、ラッヘンマン、シュトックハウゼンら現代屈指の作曲家たちはもとより、自身と同世代の作曲家たちからも信頼を寄せられてきた。教育活動にも熱心で、若き音楽家たちをインスパイアしている。
ベルリン・フィルとのリゲティの管弦楽作品全集やバンベルク響とのシューベルトやマーラーの交響曲全集、ウィーン・フィルとの「大地の歌」など録音も多い。
[ヴァイオリン]HIMARI
2011年 東京⽣まれ(13歳)。3歳よりヴァイオリンを始め、6歳でプロのオーケストラと共演。
原⽥幸⼀郎、⼩栗まち絵の両⽒に師事。
2022年、最年少でフィラデルフィアの名⾨カーティス⾳楽院に⼊学し、現在、教育者として広く尊敬されているアイダ・カヴァフィアンに師事している。
2025年3⽉に、巨匠ズービン・メータ率いるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、定期公演にソリストとして共演。2024年12⽉31⽇にはフィラデルフィア管弦楽団が開催する「NewYear’s Eve Celebration」で、卓越した才能を持つ指揮者マリン・オルソップと共演。
また、2024年11⽉末から、13歳にして⾃⾝初の国内リサイタルツアー「HIMARI Violin Recital Tour 2024」を東京・⼤阪・名古屋・福岡で開催。2025年はジョナサン・ノット率いるスイス・ロマンド管弦楽団の⽇本ツアーのソリストをはじめ、国内外で数々の公演を予定している。
[管弦楽]スイス・ロマンド交響楽団
スイス・ロマンド管は、1918年にアンセルメによって創設。以後サヴァリッシュ、シュタイン、A.ジョルダン、ヤノフスキらが率い、現在の芸術監督はノット。長年にわたり、歴史的な名録音と、20世紀フランス・ロシア音楽の演奏で確固たる国際的名声を誇る。ストラヴィンスキー、ミヨー、オネゲル、F.マルタン、デュサパンらの新作を初演してきた。海外ツアーも多く、ルツェルンやBBCプロムスなどの国際音楽祭にも出演。2019年からアーティスト・イン・レジデンス制度を始め、これまで作曲家のジャレル、ヴァイオリンのF.P.ツィンマーマンらを迎えた。2022年からはアシスタント・コンダクターのポストも創設し、24年からは才能ある女性指揮者に限定募集していく方針である。