アレクサンドラのピアニズムの特徴は、驚くべき美しさと正確さを備えた音であり、技術的デモンストレイションの要素はなく、純粋な表現力と創造的な想像力と結びついたものである。また彼女自身カリスマ的な存在であり、独特の個性を持っている。

2007年音楽家の家庭に生まれ、4歳半からピアノを学び始めた。難関で知られるモスクワ音楽院附属の中央音楽学校に5歳で入学。現在、著名な教師であるミラ・マルチェンコに師事。

2015年のメキシコのビヤエルモサ・コンクールをはじめ、2015年ウラル・プロコフィエフ国際コンクール、サフォノフ・ヤングピアニスト国際コンクール、全ロシア音楽タレントインターネット・コンクール、さらに2017年にはクライネフ国際ピアノコンクール、「アスタナ・ピアノ・パッション」国際ヤングピアニスト・コンクール、若い音楽家のための国際テレビコンクール「くるみ割り人形」などで入賞。2018年にはまだ10歳で第2回若いピアニストのための「グランド・ピアノ国際コンクール」でグランプリを獲得。

2019年にはベルリンのフィルハーモニーとアムステルダムのコンセルトヘボウにリサイタル・デビュー。その後もウィーンのコンツェルトハウス、ベルリンのブーレーズ・ザール、パリのシャンゼリゼ劇場、リスボンのグルベンキアン、ハンブルクのリーダー・ハレ、東京の紀尾井ホール等、世界中の名だたるコンサートホールの舞台に立っている。また、オーケストラとの共演も多く、トレヴァー・ピノック指揮ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、大野和士指揮バルセロナ交響楽団、トン・コープマン指揮ストックホルム・フィル、グスターボ・ドゥダメル指揮マーラー室内管弦楽団、パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団等と共演。さらにザルツブルク、ルール、ソルスベルク、ラインガウ、ラ・ロック・ダンテロン、ラインガウ、グシュタード、ヴェルビエなどの音楽祭にも登場している。