Vol.13 ここが変わった小ホール〜後編〜

 ホールレターを始めて早くも1年が経ちました。
いつもご覧いただきありがとうございます。
これからも暖かい目で見守っていただければ幸いです。
では、前回に引き続き小ホールのどこが変わったのかをご紹介します。
まずはこちら。
張り替え前のカーペット張り替え後のカーペット

 客席とサイドロビー(※)のカーペットが新しくなりました。比べてみるとわかる通り、若干色が濃くなっています。 
業者さんに見本のカタログをいただいて色々な色を見ていると 「こんな色が似合うんじゃないか」「この際サイドロビーは深紅のカーペットにしてみては?」など、様々な意見の中から、今回は客席、サイドロビー共に以前より少し濃いグレーのカーペットに決まりました。
新調されたカーペットは明るくなった客席のLEDに映え、落ち着きのある雰囲気になりました。
※サイドロビー・・・小ホールホワイエからホール内に続く通路のこと

 さて、この客席ですが正式には移動観覧席と言います。
その名の通り移動する観覧席なので、約300席の客席を全て展開したスタイルや客席を全て収納した平土間スタイル、更には約190席だけ客席を展開する半平土間スタイルといった様々なスタイルに小ホールを変化させます。
客席(14段)スタイル平土間スタイル

 約300席を駆動させる複雑な機械です。適宜メンテナンスを行ってはいますが、20年も使い続けているとどうしても部品の劣化や損傷が発生します。これらの交換作業にはまとまった時間が必要となるため普段中々行えなかったのですが、今回劣化の激しい部品の修繕や交換を行いました。
その結果、交換後は移動時に発生していた駆動音がかなり静かになりました。これからも様々なスタイルに小ホールを変化させて活躍してくれることでしょう。
また、客席の全席クリーニングとひじ掛け、入場扉の手すりに抗菌加工を行いました。新型コロナウイルス発生以前から催事毎に清掃を行っていましたが、これからはより安心してお使いいただけることと思います。

 音響反射板は天井反射板ライトがお馴染みのLEDに変わりました。それと同時に新しくライトを一列増設しました。
これは「舞台の前の方がちょっと暗い・・・」という声にお応えしたもので、出演者の方をこれまでより明るく照らすことが出来るようになりました。
また、舞台袖から舞台中の様子を確認できる扉も、従来は上に向かって開いていましたが、今回これを観音開きに変更しました。
これにより、固定が甘く誤って閉じてしまいバタンと音が鳴ってしまうのを防ぐことが出来ます。
その他にも音響反射板の損傷の激しかった部分を補修、塗装し綺麗になりました。
赤丸部分が増設された天井反射板ライト観音開きに変更されたのぞき窓

 これら以外にも大ホールと同様の特定天井の改修や楽屋トイレの洋式化、監視カメラの更新など、様々な工事を行いました。
改修工事は7月半ばまでに全て終了し、現在は利用再開に向け動作確認などの総合点検を行っています。 
約7ヶ月という長い間休館し大変ご迷惑をおかけしましたが、生まれ変わった小ホールを是非ご利用、ご来場いただきますよう、スタッフ一同心よりお待ちしております。

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