Vol.18 新たな倉吉未来中心へ

 2021年1月より始まった大規模改修工事。
先日野村万作・萬斎狂言会を無事終え、2022年1月にいよいよリニューアルオープンを迎えます。
今回は工事が終わった倉吉未来中心大ホールのウラガワをいち早くご紹介します!

 まずは舞台機構です。

 舞台の下手袖に2種類の操作卓が設置されました。
バトンや袖幕を降ろすときは左側の操作卓を、普段照明器具等が吊られているブリッジや、オペラカーテンの操作は右側の操作卓で行います。
監視モニターやマイクも設置されました。
監視モニターは1つの画面で同時にあらゆる場所を見ることが出来るようになりました。
また、マイクは舞台機構の操作時に注意喚起のために使用します。
安全第一が求められる舞台機構操作にとってこれ以上ない環境が整ったと言えるでしょう。

▲今後はこのようにスタッフが舞台機構を操作します。

 幕類も更新され、綺麗になっています。
これまでの貫八綾別珍(かんぱちあやべっちん)というものから最近主流となっているウールサージというものに変わり、これまでのものに比べヒダがなく、耐久性が向上し、照明も透けにくくなっています。

▲袖幕や中割幕、ホリゾント幕などが更新されました。

 また、これまでは固定式だったスクリーンも移動式となりました。
400インチの大型スクリーンで、前方のバトンに吊り替えることも可能となり、「催しのアトラクションの時だけスクリーンを使いたい!」などといった使い方に最適です。
「いやいや、出来る限り大画面で映したい!」といった時は中ホリゾント幕に投影すると、より迫力のある大画面で映像を映すことができます。
▲新しく整備された移動式スクリーン

 今回の改修工事により、照明器具にLEDが加わったことは以前よりお伝えしていますが、実は今回ムービングライトと呼ばれる照明器具そのものが動くライトも整備されました。

 
▲これまでは手動で角度を変えていましたが、ムービングライトは照明卓で変えることができます。
   
 
▲色を変えたり、模様を付けることもできます。


 ▲ムービングライトをコントロールする照明卓。これまでの照明卓とコンビで使用します。

 このムービングライトは台数こそ少ないですが、それでも舞台に躍動感を加えてくれます。
なお、ご使用の際は動作設定にお時間がかかりますので、予めご了承ください。

 さて、昨年6月から始まったこの倉吉未来中心ホールレターも今回で最終回となります。
新型コロナウイルスが流行し、テレワークや授業、研修等、様々なことがオンライン化され、エンターテインメントも配信という形でオンライン化していきました。
「現地に行かなくてもお家でゆっくり見られるから便利」というのも確かですが、出演者の息遣いや表現、鮮やかにステージを彩る照明やスピーカーから出てくる大音量、スピーカーを通さず身体に直接伝わる音楽の調べ、そして出演者からのコール&レスポンスや会場全体を包み込む暖かい拍手など、様々な要素から生まれる非日常の空気はその日その場でいることでしか体験することは出来ません。
 倉吉未来中心では倉吉未来中心開館20周年・大ホールリニューアル記念として、1月に「大阪フィルハーモニー交響楽団ハッピーニューイヤーコンサート」「スターダンサーズ・バレエ団公演 バレエ『ドラゴンクエスト』全2幕」を、2月にはみらいSPステージ×たんけんショーを開催します。
このみらいSPステージ×たんけんショーは、地元で活躍されている様々な団体のステージを楽しみつつ、新しくなった大ホールの設備をお席で見て、聴いて、感じるスペシャルなショーとなっていますので、これまでのホールレターは予習に最適かもしれません。
 この他にも様々な催しが大ホールや小ホールで開催されますので、まずは身近なホールから非日常の空気を体験していただくと同時に、このホールレターでご紹介した舞台の設備や道具などに少しでも意識を傾けていただければと思います。
倉吉未来中心はこれからも鳥取の中心で皆様のご利用、ご来場をお待ちしています。
これまで倉吉未来中心ホールレターをご覧いただき、ありがとうございました!


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