
平成11年3月。
日吉津村に山陰地方最大の多機能大型ショッピングセンター「ジャスコ日吉津」が開店。
同じ年の12月。
商店街の衰退に危機感を抱いた西倉吉・東倉吉商店街の有志が集い、ボランティアで空店舗を改修し、休憩所・観光案内所「笑い庵」を開店した。
人間味ある対応とその発想の面白さから、地域の人々はもちろん、市外、県外からも多数の観光客が訪れ、一気に下町の観光スポットとなった。
その後も、旧加茂川の美化活動や中海加茂川遊覧船の運行の他、近くの咲(わら)い地蔵をテーマにした商店街活性化活動につながり、地域の高齢者が集う施設「田園プロジェクト」の開設へと発展した。
あれから10年。
商店街の有志の高齢化は進み、築150年の木造建築である「笑い庵」も、そうとう朽ちてきた。
その、華々しい歴史と思い出のたくさん詰まった「笑い庵」が、中心市街地活性化基本計画の「笑い庵進化再生事業」によって、新しい「笑い庵」として生まれ変わる。
【笑い庵概要】
既存の「笑い庵」の地域交流機能を強化し、地域連携によるコミュニティの拠点整備を行う。
また、子育て支援サービスを付加したリサイクルショップ、郊外農家と連携できるまちなか直売所、地元産加工品直売所、大山のホテルとの連携による地産池消型メニュー提案をおこなうレストランを加えリニューアル。
今夏オープン予定。
中心市街地の衰退を見るに見かねて、行政に頼ることなく、地域住民のコミュニティの場をつくり、まちを活性化しようと始めたのが「笑い庵」。今年でちょうど10年が経過した。
笑い庵を立ち上げたメンバーも高齢化し、店番もままらない状態となった。
商店街や米子一の繁華街である朝日町の入口にもあたり、継続していきたいと思ってはいたが、先を思いあぐねていた。
そうしたら、「このまま、笑い庵を放っておいたらいけん! 笑い庵は、米子のまちづくり活動の原点だ!」と、昔からの笑い庵の仲間や地域の若者、まちづくりNPOが集まり、新しい笑い庵を創ろうと話が動きだした。
新しい笑い庵が、人と人、まちなかと地域をつなぐ場所になってくれればうれしい。大勢の人が集まり、まちづくりを語る場になっていけばいい。
私の思いを周りの皆さんが受け継いでくれたことがほんとうにうれしい。
[笑い庵進化再生事業/株式会社笑い庵 代表取締役社長 住田済三郎さん]










