Vol.8 姿を変えたホールたち

 2月中旬ごろから気温が20度近くまで上昇し、いよいよ春の訪れか・・・と思ったのも束の間、たちまち氷点下近くまで下がり、雪が降ってくるなど、気温の変化が激しい日が続いています。
服装やカイロ等でこの寒暖差を乗り越えて、元気に春を迎えましょう。

 さて、前回のホールレターでは大規模改修工事の内容についてお知らせしましたが、今回は1月にホール内で何が行われていたのか、その様子をお送りします。
まずご紹介するのは大ホールから。

この写真を見て普段の大ホールと何が違うかお分かりでしょうか?
実は1、2階の客席がなくなっています!

▲客席撤去後に木の板が敷かれた様子。何のためかは後ほど!

客席がどこへ消えたかというと、
ホワイエや、

秘密の通路に背もたれや脚、座面などパーツごとに分けてダンボールに保管してあります。
ダンボールは一人でも持てる小さなものもあれば、両手を広げたくらいの大きさのものも。
一体何個あるのか数えてみたところ、全部で約600個ありました。
大ホールは約1500席あるので、ダンボールひとつに客席約2.5席分のパーツが入っていることになります。

これらの写真を撮影した数日後、もっと大きな変化がありました。それが次の写真です。

 
 このように工事用の足場が約10mと3階席を越える高さまで組まれ、年末までこの大ホールでイベントをやっていたのは夢だったのではないかと思ってしまうほど、普段と全く異なる姿に変わりました。
ちなみに先程客席があったところを木の板で覆っていた写真がありましたが、それはこの足場を組む時に床を傷付けないようにするためのものです。
この足場を使用して、天井の耐震補強工事を行っていきます。

 一方、小ホールも工事が始まり、天井の照明を取り換えるための足場が出来ました。
この足場は大ホールに組まれているものとは異なり少しコンパクトですが、足元に車輪がついており、移動することが出来るようになっています。

▲見づらいですが大ホールと同じように床を保護して、その上に足場が組んであります。

舞台常設の照明器具類も取り外され、普段私たちがボーダーライト、サスペンションライトと呼んでいるものも、見た目が何も吊っていない鉄の棒、いわゆる空きバトンと見分けがほぼつかなくなりました。
作業の関係でボーダーライト等を降ろすことがありますが、降りてくるバトンは見た目が空きバトンなので、降ろすバトンを間違えた!と思い停止ボタンを押しそうになる自分を抑える必要があります。習慣というのは恐ろしいものです。

▲本来のボーダーライト(大ホール)

▲本来のサスペンションライト(大ホール)

▲器具が取り外されたボーダーライトとサスペンションライト(小ホール)

 さて、今回最初に大ホールの天井改修のために足場を組んだ話をしましたが、大ホールホワイエも同様の工事を行います。
その影響でアトリウムも大きく様変わりしています。



 このようにこちらも足場が組まれ、みるみるうちに変わっていきました。
右下にある木の壁は工事区画の仕切りとして建てられ、足場は天井作業のほかにも資材を各フロアに運ぶために使用しています。
そしてこの壁をキャンバスに、"アートスペースからふる"のみなさんによるアート作品を制作中です。

▲ライブペインティングの下準備が施された小ホール入口前の壁
 
 作品は3月下旬に完成予定です!お楽しみに!

PAGE TOP