Vol.15 ポータルパネル

 今回のホールレターでは、ポータルパネルについてご紹介します。
「ポータルパネルって何?」という方のために簡単にご説明しますと、動く壁です。
倉吉未来中心はプロセニアムステージ(※)と呼ばれる舞台形式なのですが、下手と上手にあるポータルパネルと、ポータルブリッジと呼ばれる舞台機構についている大きな壁が動き、舞台の高さや横幅を変更することが出来ました。

※プロセニアムステージ・・・舞台(ステージ)が額縁(プロセニアム)に囲まれ、舞台の前方に客席が設置されている舞台のこと。
その他に、アリーナのように舞台の四方が客席で囲まれているオープンステージ形式などがある。

ポータルパネル(黄色い四角)、ブリッジ(青い四角)、袖幕(赤い四角)で舞台を狭めた様子。

 しかし、ポータルパネルは設置のための条件がいくつかあり、細かい調整を必要とする催しには適していませんでした。
そのため、細かい調整が効く可動プロセニアムと呼ばれる別の動く壁や暗転幕という幕で高さを、袖幕で横幅を調整することが多くなり、結果としてポータルパネルの出番は無くなっていきました。

 また、ポータルパネルは舞台機構操作時の視界の妨げとなるなど、安全上の問題もありましたので、今回の舞台機構改修工事でポータルパネルを撤去することにしました。

 撤去と言うのは簡単ですが、実際は約7mもの大きさを誇るポータルパネル。ポータルブリッジも先程の写真の通り、かなりの大きさですので、まず解体に時間がかかるだろう・・・と思ったのも束の間、ポータルパネル、ブリッジ含め2週間程度で解体、撤去されてしまいました。
ポータルパネルの解体は上手下手合わせて1週間程度でしたので、片側だけならなんと約3日で解体されたことになります。

←解体前     ↓解体中

↑解体後 (赤い破線がポータルパネルのイメージ)

 ポータルパネルが撤去された舞台袖はかなりスッキリとした見た目となり、随分広くなったように感じました。
ポータルパネルが無くなったことで、舞台スタッフにとっては先述の通り安全に舞台運営を行うことが出来るようになるとともに、利用者の皆様にとっても舞台スタッフがどこにいるのかわかりやすくなります。

 今回ご紹介した点は客席からはわかりづらいですが、たんけんツアー等で舞台裏を見る機会がありましたら、この記事のことを思い出して「ポータルパネルはこの辺りにあったのかな・・・?」と探してみるのも面白いかもしれません。
興味のある方は舞台スタッフまでお気軽にお声かけください!


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