保育園・小学校・中学校の教育環境の整備

適正な学級の人数について

学級の人数は、20〜30人程度が望ましいと考えます。
各教科の学習内容を深めたりチームワークの大切さを学ばせるには、集団による学び合いやグループ学習が必要です。
また、集団の中で遊び、学んでいくことは、人間関係の深まりや一人一人の役割分担や責任感から充実感や達成感を味わい、自己を認識できることは学校生活を楽しく過ごすことになります。
さらに、各教科の学習形態からみると、音楽や体育は集団的な学びが望ましいと考えます。
一方、国語・社会・算数・数学・英語などにおいても、児童生徒の集中力、理解力、意欲の持続など、教師からの声かけや机間指導の面からも20〜30人程度が適正と考えます。
道徳や学級活動でも、児童生徒が意見を交わし合うなどの場面からみても、20〜30人が適正な人数であると考えます。
現在、鳥取県においては、教員の定数加配措置等の運用により、小学校は30人学級、中学校は33人学級で学級編制が行われている現状があります。


学年の適正な学級数について

学年の適正な学級数は、複数学級が望ましいと考えます。
一つの学年は、集団としてのいろいろな体験ができることが望ましく、クラス替えや他のクラスとの合同授業等を行うことで、新しい人間関係づくりや幅広い活動が確保できます。
従って、一つの学年に複数の学級が望ましいと考えます。
今後の智頭町の小・中学校の児童生徒数の予測を見ると、小学校においては、現在ある6校を統合して1校にした場合に、平成22年度ごろまでは複数の学級編制が可能であります。
しかし、平成23年度以降には児童数の減少によって、複数の学級編制が困難になります。
中学校においては、当分の間、複数の学級編制が維持できます。
今後の児童生徒の増減により、小・中学校の在り方や教職員の専科指導、教科担任の指導体制にも大きく影響すると考えます。


保育園・小・中学校の一貫した教育について

0〜15歳を見通した一貫した教育が望ましいと考えます。
保・小・中学校の一貫した教育の最大の利点は、15年間を見通した教育活動を行うことができることであります。さらに、子どもの発達段階を理解し、一人一人に応じた学習や生活への指導と支援ができます。
また、これまで保育園、小学校、中学校と分断されがちだった教職員を接合し、交流することからはじめ、連携を図っていくことが大切です。
多様な学び方が必要とされる今日、バランスの取れた形での保・小・中一貫した教育をめざすことが必要です。そのことが、教職員の意識改革を促したり、保護者、地域社会の教育に対する考えを変えることにつながります。 保育園と小学校の連携については、基本的な生活のマナーが身についていない子どもや友達関係が上手にとれない子どもも見受けられます。
特に、友だち関係で、最も大切なのは、友達に迷惑をかけないことであり、自分のことで友達に暴力を振るったりいじめをしたりしない子どもを育てることが大切であります。

保育園と小学校では、「当たり前のことが当たり前にできるようにする」ということを教育の基盤にすることが大切です。
子どもに「我慢する」「命を大切にする」「挨拶をする」などの力や習慣をつけることが必要です。

人間が生きていくうえで、基礎となる形をしっかり身につけさせることが大切であり、基礎となる形がしっかりできていない段階で、応用ばかり追い求めてもいけません。
また、教職員が、子どもたちに基礎的な内容を教えるとき、確固たる信念と自信を持って指導に当たることが大切です。
保育園と小学校の連携を深め、一人一人の子どもの実態や課題を共通理解を図りながら指導をすることによって、「小一プロブレム」「学級崩壊」「不登校」などの改善と解消を図っていくことになります。

小・中学校の一貫教育は、これまでの小学校や中学校に加えて、児童生徒や保護者が9年間を見通した教育をめざすことができます。
小中一貫した教育を推進するためには、小学校と中学校を併設した小中一貫教育校を設置することも考えていきたいと思います。
小中一貫教育のねらいは、一つは、小学校から中学校に進学することによる負担「中一ギャップ」の解消や多様化した子どものニーズに応えるためにも有効であります。
また、教師が授業交流の在り方や学校における自分の役割を見直す良い機会になります。

当面は、基本的な生活習慣の育成、生徒指導の強化、基礎学力の向上、国際化に対応する教育に重点を置いた、取り組みを進めていきたいと考えています。


小学校の統合について

小学校を1校に統合し、新しい環境(新校舎を建築)で教育することが望ましいと考えます。
小学校の統合に伴う新校舎の建築については、校舎、屋内運動場、屋外運動場、プール、駐車場などの面積を十分に確保することが必要であります。
学校施設としては、教育普通教室(学級数)特別支援教室(学級数)特別教室(図書室、多目的スペース、ランチルーム、音楽室、家庭科室、理科室、図工室、視聴覚室、児童会室、保健室、校長室、職員室、事務室、教育相談室、児童玄関、職員玄関、少人数指導教室、パソコン教室、放送室、更衣室などが必要と思われます。
環境に配慮し、智頭ならではの自慢できる校舎と、児童の健康保持や安全で楽しく学ぶことができる学校建築が望まれます。
そのためには、智頭町の特産である智頭杉をふんだんに使用した校舎建築をめざしていきたいと考えています。 


中学校の校舎改築について

安全で安心な学校生活が送れるように、校舎改築等の対策が急がれます。
文部科学省の危険度基準(豪雪地域)は5,500点となっていますが、平成16年に実施した、中学校の耐力度調査の結果から、管理棟(6,324点)生徒玄関(6,231点)教室棟(4,922点)、屋内運動場(4,863点)となっています。
このような調査結果から判断して、当面緊急を要するものとして教室棟、屋内運動場等の改築や補強を施すなどの安全対策が必要です。

平成26年3月 智頭中学校 新校舎計画を公表します。(PDF形式)



校舎建築の計画について

児童生徒数の年次別推移(平成18年5月現在)

〔小学校統合と校舎建築〕
  • 平成19年度405人(13学級)
  • 平成20年度 365人(12学級)
  • 平成21年度 345人(12学級)
  • 平成22年度 325人(12学級)
  • 平成23年度 302人(11学級)
  • 平成24年度 278人(11学級)

〔中学校校舎建築〕
  • 平成19年度 235人(7学級)
  • 平成20年度 234人(7学級)
  • 平成21年度 233人(7学級)
  • 平成22年度 232人(7学級)
  • 平成23年度 204人(6学級)
  • 平成24年度 188人(6学級)
  • 平成25年度 173人(6学級)
  • 平成26年度 161人(6学級)
  • 平成27年度 157人(6学級)
  • 平成28年度 152人(6学級)


小・中学校の児童生徒数の推移を考慮しながら、校舎建築の時期と建築等に関わる施設整備内容を早急に検討し決定していくことが必要です。
児童生徒が安全で安心して学ぶことができ、多くの友達と関わり合いながら楽しく学習やスポーツ、部活動などが思う存分できる学校環境を整備していくことが大切です。
この教育ビジョンは、委員19名により、平成18年7月から11回の審議を重ね、策定したものです。 この教育ビジョンに基づき、平成19年度から具体的な取り組みを推進していきます。

【担当・お問い合わせ先】 教育委員会事務局 教育課/TEL 0858-75-3112