県指定無形民俗文化財

諏訪神社の柱祭り

所在地;諏訪神社(智頭地区)
保存団体;諏訪神社柱祭り保存会
 智頭宿にある諏訪神社の柱祭りは、天明2年(1782年)に智頭宿が大火に見舞われた際に、火伏せを願って信州諏訪大社の御柱祭りにならって始められたと伝えられている。この祭りのあらましは、深山から伐り出した四本の杉の神木を担いで町中を練り歩き、神社本殿の敷地の四隅に立てるというものである。式年の祭りとしてまる6年ごとの寅年と申年の4月、中の酉の日に行われることになっており、最近では平成28年に行われた。次の式年は平成34年4月である。
 祭りの行われる式年が近づくと、あらかじめ四本の柱を献納する四人が選ばれる。この柱の献納者は、智頭宿に限らず近辺の村からも柱の献納が行われていたが、明治35年以降、智頭宿内に限られてくるようになり、昭和19年以降は、上町、中町、下町、河原町の四町だけで常時献納するような格好に固定されていった。
 祭りの行われる年になると、4人の献納者所有の持ち山に入って、目通り2尺4寸〜2尺6寸のまっすぐな杉をさがして、これと思う木を神木と定める。
 祭りの当日には、午前3時の起こし太鼓を合図に、各町内ごとの氏子たちが一斉に山に入り、神木の伐り出しが行われる。この神木は、地面に着けてはならないとされ、大勢の手であらかじめ準備されているムカデと呼ぶ台座まで運ばれ、諏訪神社の神紋を表す楓の造花や天狗などのお面、各町名を記した木札で飾り付けられ、それぞれの町内の入り口まで運ばれて町内巡行に備える。
 午前8時の打ち上げ花火を合図に、いよいよ神木の巡行が始まる。それぞれの町内の入り口で、手に諏訪神社の神紋を染め抜いたフラフ(フラッグ=旗)を持った子どもたちの出迎えを受けて一斉に町入りをする。氏子百数人が神木を担ぎ上げて、町内をくまなく練り歩いた後、午前11時前になると順次宮入りし、これまで立っていた古い柱に代わって、新しい柱が立てられるのである。

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