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更新日: 2021年01月25日

山形地区振興協議会

メインテーマは「福祉」と「共育」
老いも若きも豊かに暮らせる地域に

メインテーマは「福祉」と「共育」老いも若きも豊かに暮らせる地域に

 山形地区は、篠坂・毛谷・郷原・大内・米原・西野・浅見・中島・池本・大呂・芦津・八河谷の12集落が広がる、智頭町北東部の山村地区です。
 手つかずの原生林が残る「芦津の森」、広葉樹に包まれた高さ40mの「鳴滝」、昭和17年建築の国の登録有形文化財「旧山形小学校」、虫井神社に伝わる民俗行事「花籠祭り」「麒麟獅子舞」と、大切に守り続けたい地域の宝が数多く存在しています。

 平成9年度に智頭町で「ゼロイチ運動」が制度化され、山形地区では平成12年に芦津集落で、その後浅見集落も加わり運動が始まりました。住民主体で生き生きとした村づくりを行ってきました。
 そして10年が経過し、ゼロイチ運動をさらに広い視点で発展させようと、平成20年4月に「山形地区振興協議会」が発足。山形地区全体で、より活発な地域づくりを目指す運びとなったのです。

 山形地区振興協議会がまず最初に行ったのは、地区住民へのアンケート。これはこれから始める地域づくり活動を住民の思いや希望に沿った内容で行うためです。その中で特に多く声が上がったのが、福祉と教育の分野でした。この結果を踏まえ、山形地区が取り組むテーマを「福祉」と「共育」の2本柱とし、「山形地区に住んでよかった」と思える地域づくりを進めていくこととなりました。

これまでの主な取り組み

  • 地区住民アンケートの実施・集計・報告
    山形地区全戸を対象に暮らしの悩みや不安、要望を調査(H20年7月実施)。アンケート結果を集計、すべての意見を住民にフィードバックしました。集計については、京都大学の学生が協力してくれました。
    また、独居世帯や高齢者世帯を訪ね、どんな福祉的支援が必要かを聞き取り調査(H23年6月)。岡山県立大学の学生たちが協力してくれました。
  • 地域づくりや福祉に関する講演会の開催
  • 福祉大会や座談会、共育セミナーの開催
  • 山形いきいきサロン開設(毎週水・土の10~14時)
  • 伊丹市「伊丹まちプラザ」「いたまちSNS」との交流
    「Smile Farm」という名の農場を建設し、伊丹市の高校生たちとともにサツマイモの苗を植え付け。収穫したサツマイモを伊丹市で販売。
    また、伊丹市に出かけていき、山形小学校の利活用問題について意見交換を行ったり、伊丹最大のイベントであるハロウィンパーティーに参加したりしました。
  • 「あそぼう@かい」の開催(さんま寿司・燻製・流しそうめん・餅つき・足湯など)
  • 兵庫県西播磨豪雨災害復興支援事業「古タオルを送ろうプロジェクト」参加
  • 独居・高齢者宅の除雪サービス実施(鳥取県「支え愛」事業)
  • 山形小学校利活用検討実行委員会の開催
    小学校の統廃合に伴い、廃校となってしまった山形小学校。この利活用についての検討委員会を発足しました。平成17年建築の木造2階建て校舎は国指定の重要文化財であり、後世に引き継ぎたい大切な宝。地区の代表者が集まり、活発な意見交換を行っています。
  • 振興協議会ブログ開設、季刊誌「まめなかえ」の発行


山形に吹き込む“新しい風”
受け入れることで発展し続ける

山形に吹き込む“新しい風” 受け入れることで発展し続ける

山形地区のゼロイチ運動に注目し、県外から協力・支援を続けている人たちがいます。それは、京都大学や岡山県立大学、伊丹市のNPO団体や高校生たちです。福祉や共育に関する講演会講師をはじめ、高齢者世帯や独居老人への福祉アンケート、山形小学校の利活用や智頭おこしに関する意見交換など、いろいろな場面で山形地区に“新しい風”を送り込んでいます。
地区住民や地区振興協議会、集落グループは、その風を快く受け入れています。若い力や県外者の視点、斬新なアイデアは、地域おこしにとって何よりの活力源。お互いに刺激し合い、交流を深めています。この活発な交流は、山形地区の新たな財産といえるでしょう。

またこうした活動から、山形地区はどんどん輝きを増してきています。解散していた老人クラブが復活したり「男の料理教室」ができたりと、地区振興協議会を幹に、次々と枝葉が広がっているようです。住民同士の結びつきがより深くなり、一つのつながりがまた次のつながりを呼び、地域活性化の連鎖が起こってきているのを感じます。その動因は、垣根を作らず、関わってくれる人すべてを包み込むという、ボトムアップによる住民自治を基本として、行政との協働による新たな地域づくりを目指しているからでしょう。

地区振興協議会としては、これからはより福祉に目を向けていきたいという思いがあります。子どもたちが地域の中で伸び伸びと成長し、高齢者は健康で長生きできるように。山形小学校も「福祉」と「教育」の拠点として役立てられるのではないか、とも考えています。その目標と目的にむかって、具体的な計画をこれからみんなですすめていきます。


山形地区振興協議会の取組紹介パンフレット

2021年01月25日

『山形地区のビジョン』(PDF 3.5MB)

このページに関するお問い合わせ先

企画課

TEL:0858-75-4112

【業務内容】百人委員会、まちづくり、交通に関すること等

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