2012年8月25日。
「とっとりバーガーフェスタ2012 鳥取県予選会」がとっとり花回廊前 特設会場で行われました。
今回の予選会には県内15団体が参加。
味、地域性、コストパフォーマンスなど様々な項目で厳密な審査が行われ、本選となる全国ご当地バーガーグランプリ(10月7日・8日)へ進むための9枚の切符を争うことに・・・。
そして発表された結果がこちら。
この上位9団体に、9月17日に決定される琴浦グルメストリート枠「琴浦バーガーグランプリ」の1団体をプラスした10チームが、全国より集まる猛者たち日本一のご当地バーガーの座をかけて、10月7日、8日の本選にて熱いバトルを繰り広げます。
〜本選に向けて〜 総評・個別評
今回の1位は初出場での快挙。2位、3位にはさらなる進化系で挑んだ定番バーガーがランクイン。
順位を左右する審査会では、単なる味ではなく、専門家としての地域性、商品価値を細かく評価する声があり、そのうえでイベントのバーガーではなく、お店で販売することに重きをおいた先を見据えたうえでのシビアな評価が多かったようにも思います。
そのなかで定番のバーガー、毎年参加される店舗のなかでも「さらなる進化・ブラッシュアップ」に取り組んだチームの評価が高かった。昨年と同じものを提供するのではなく、いかに来場者の声に耳を傾け商品開発に取り組んできたか、その点が大きな差に表れたこともとても印象的でしたね。7位から11位までの差はわずかで、販売数でいえば約50個の差。この点についても10位、11位の団体は特に悔やまれる点だと思います。
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きのこのコンフィバーガー
初出場1位の快挙は偶然ではありません。さすが専門店、バーガーという“一つの料理”として確立されている点が正当に評価されたものだと思います。単に具材を挟むのではなくすべてのバランスが素晴らしい。一緒に食べてこそこの味が楽しめるという内容はぜひ他団体にも参考にしてもらえるといいですね。
(審査員の意見)
・全体のバランスが群を抜いている。
・これまでに食べたことがない味。オリジナリティが豊か
・しいたけ臭さがないのがいい。
・カレーを使っているとのことだが感じなかった
・もっと地域性をしっかりと表現した方がいい。
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大山僧兵バーガー“禅”
バーガーとしてのレベルが年々ではなく、月ごとに進化している感があります。初めて食べる審査員は思わず「へぇ〜」とうなるオリジナリティ。ただ販売オペレーションがやや遅いことが来場者の印象を損ねている点が少々気になるだけに、本選での改善点となるかもしれません。
(審査員の意見)
・発想が素晴らしい。精進料理の底辺を広げた気がする。
・女性と年配者に非常にうけるのではないか。
・半年前に食べたがそれ以降さらに進化している。毎回新しい発見がある。
・長いもの食感のアクセントがいい
・肉・魚を使わず500円のバーガーは販売するうえでネックになる。工夫を。
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牛骨ラーメンバーガー
もはや飛び道具ではない。風格さえ感じさせるとっとりバーガーにはなくてはならない存在になりました。今年はスープのうまみをどう表現するかに取り組まれたそうで、その改善策がこの好評価につながった部分もあるのではないでしょうか。
(審査員の意見)
・まさにラーメン。すべてを一緒に食べるとラーメンを食べた錯覚に陥る。
・ラーメンをバーガーにすること自体すごいのに、このクオリティは賞賛に値する。
・もやしとねぎがいい。これが麺の味を引き立てている。
・冷めた時の粉っぽさが気になる。
・ラーメン1杯食べる金額と同等の値段では手が出しづらい。
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大山ルビーミルフィーユカツバーガー
初出場で大健闘の1チーム。ブランドポークとしても近年急成長を遂げる大山ルビーのうまみをうまく表現したバーガーともいえます。
また審査票の多くは地域性への評価。町をあげて生産農家、加工業者、販売店がタッグを組み地域をPRしている点がかなりの高い点数につながっているものの、味については改善の意見も多い現状。素材感に頼るのではなく、もう少しオリジナルの味付け、バーガーとしてのバランスを再考する必要がありそうですね。
(審査員の意見)
・ルビー豚をうまく活用している。
・ミルフィーユにすることで肉のジューシー感が際立っている。
・タルタルとカツのバランスがいい。
・地域性は評価できるが味は平均。
・ブルーベリーの使い方を工夫してほしい。
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大山パークウェイ ハーブチキンの南蛮バーガー
来場者票では断トツの1位。しかしながら審査員票が伸びず結果は5位に。審査員票が伸びなかった理由の一つに、新しく取り組んだ柚子コショウ味噌餡ジュレへの評価があります。一部では賞賛の声があるものの、一部ではかなりシビアな意見も。好みが分かれる形となっていますが、この点への対応が本選でのカギになるかもしれません。
(審査員の意見)
・カツがおいしい。サクサク感が他とは違う。
・垂れないようにジュレにするなど工夫が感じられる。
・大山パークウェイとのかかわりが今ひとつわからない。
・味噌は特徴的だが好き嫌いが激しそう。それだけ味の中心になってる。
・普通においしいが、このシンプルさがグランプリではどうか。
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鳥取和牛の極上2種のチーズバーガー
昨年のリベンジを見事果たした形に。上質の肉を使った王道のバーガーであるがゆえ、いかに個性を引き出すかが問われましたが、どちらかといえば素材感で勝負といった感じで、肉のおいしさを前面に押し出したシンプルなスタイルで提供されていましたね。
ただ若干チーズとのバランスが悪い印象ありとの声、またパティの肉汁感を求める声が多かった点にも注目したいところです。
(審査員の意見)
・さすが、肉がうまい。おいしさを引き出している
・パテの柔らかさがいい。ただ肉汁感がない、柔らかさが残るだけに生っぽさが。
・王道といった感じ。バーガーを食べたって感じにさせてくれる一品。
・チーズの種類を変えるべきでは? もっと味の強いチーズがいい。
・肉とチーズ以外のアクセントがほしい。
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new大山Gバーガー (大山黒ぼくバーガー)
世界一に輝いたことでのビールの需要拡大、前週の地ビールフェスタなど過酷なスケジュールのなかで取り組んだ新作。そのアクセントになったのがビールカレーでした。カレーソースを用いる店舗のなかでも群を抜いて個性的だったこちらのカレー。いかにオリジナリティを表現するかという点では素晴らしいアイデアだったという声も多かったです。ただ肉の大きさ、ボリュームが失われていた点が気になるだけに、その点のボリュームアップなどを検討してほしとの意見も寄せられていました。
(審査員の意見)
・これぐらいカレーソースのインパクトあると好感がもてる。
・バンズのうまみがしっかり。酒粕が生きている。
・ボリューム感もあってコストパフォーマンス的には一番の評価。
・地域性をあまり感じない。バーガーを通じて何を連携しているのか。
・豚のうまみがカレーに負けている。あとバンズがかたい。
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もさバーガー〜恋人の聖地編〜
定番ゆえ少々苦戦した感もあります。特に多かった意見がエビの食感、おいしさが生かされていないとの声。揚げるゆえに起こることですが、その点の策をこうじる必要は反応としてあるのではないかと感じています。
(審査員の意見)
・完成度が高い。長年販売しているだけのことはある。
・エビとタルタルの相性のよさが表現されている。
・黒バンズのインパクト大。
・エビのプリプリ感を出せないのか?。
・カツが薄く、あまり素材感を感じない。
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琴浦あごかつカレーバーガー
今回のバーガーはお魚感が薄いとの声もありました。いつもならもっとあごのおいしさがカレーの後にしっかりするはずなのに、今回はそれがなかったといったご意見が一部ありました。カツにすることのメリット・デメリットをどううまく活用するかそこが一つのカギになるかもしれませんね。昨年同様ボーダーラインでの本選出場。昨年はそこからの努力で全国4位に輝いただけに巻き返しに期待です。
(審査員の意見)
・カレーがマイルドで食べやすい。
・他のカレーとの差別化がほしい。魚の味を感じなかった。
・ボリューム感満点。パフォーマンスの元気のよさがいい。
・衣のサクサク感がいいですね。ただ500円は少し高い?
・少し甘えの味付けが女性に特にうけるのでは?